日本人が初めて南極に上陸したのは1912年。ノルウェーの探検隊が人類で初めて南極点に到達した翌年のことでした。1956年、南極観測船「宗谷」に乗った第1次南極地域観測隊が東京・晴海埠頭を出発し、日本の南極への挑戦が始まりました。日本の南極観測は、2026年度に70周年を迎えます。
本展は、来場者が「特別南極観測隊」の一員となり、南極ならではの壮大な映像や体験型展示を通じて楽しみながら、日本の南極地域観測隊が行う多様なミッションを体験できる展覧会となっています。
南極は人間活動による大気や環境への影響が少なく、現在の地球の状態をダイレクトに知ることができる場所です。その南極で日本の観測隊が長期にわたり観測し続けたデータは、今後の地球環境を知る上で重要なものです。また、南極大陸には地球の氷の約90%が存在し、その融解は将来の地球環境に大きな影響を与えます。南極地域観測隊は先端の科学技術を用いた現場観測により、気候変動メカニズムの解明に挑んでいます。
本展では、過去の気候変動の記録を閉じ込めたタイムカプセルともいえる貴重な“南極の氷”の実物展示や、“隕石採集の聖地”ともいわれる南極で採取された“南極隕石”の隕石サンプルの中から、触れる、持てる鉄隕石や、月や火星などから飛来したと考えられる希少隕石を含めた30点以上にわたる多数のサンプル、さらには大阪・関西万博で展示された「触れる火星隕石(スライス)」の実物展示を行います。南極観測で得られた貴重でリアルなサンプルを直接、体感いただけます。
(*1)「南極の氷」とは…雪が積み重なってできた氷で、雪が降った当時の空気が含まれています。
(*2)「南極隕石」とは…日本の南極観測隊は1969年のやまと隕石の発見以来、現在までに、約17,400個の隕石を南極氷床上で採集しました。ちなみに、国際隕石学会に登録されている隕石の約60%は南極から採集されており、南極は、地球上で最も隕石が沢山採集される地域と考えられています。
大迫力の氷河やオーロラなどの大型映像や、“ペンギンセンサス” (*3)や“ブリザード体験”など南極や南極観測を実感できる体験型展示などを通じて地球の環境変動や宇宙とのつながりを読み解き、長年にわたり蓄積されたデータや研究成果をもとに、南極がもたらす科学的発見と未来への示唆を探ることができます。
(*3)「ペンギンセンサス」とは…アデリーペンギンの営巣地で、個体数や営巣数を毎年、同じ時期に調査することを言います。昭和基地周辺では、アデリーペンギンは春先の10月頃に営巣地に到着して産卵、子育てを行い、その後2月~3月頃に雛が巣立ちます。観測隊は毎年11月中旬と12月上旬の年2回、個体数や営巣数の調査を行っています。5次隊(1960年~1962年)から行われている長期的な調査で、南極地域観測隊の重要なモニタリング観測の一つです。
今夏ぜひ、南極を通して地球の未来を考える本展に足をお運びください。
※画像はイメージです。
※展示内容は都合により予告なく変更する場合があります。
| 名 称 | 特別展「大南極展」 |
|---|---|
| 会 期 | 2026年7月1日(水)~9月27日(日) |
| 会 場 | 日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン 〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6 |
| 料 金 | 未定 ※決まり次第、当ホームページでお知らせします。 |
| 主 催 | 日本科学未来館、国立極地研究所、ドリームスタジオ、テレビ朝日、朝日新聞社 |
| 企画制作 | ドリームスタジオ |
| 特別協賛 | KDDI |
| 協 賛 | 三機工業、ミサワホーム、ヤンマーホールディングス、レンゴー、東京農業大学 |
| 後 援 | 文部科学省、外務省、環境省、防衛省、気象庁、海上保安庁、国土地理院、情報通信研究機構、東京都教育委員会(予定)、立川市教育委員会、東京臨海高速鉄道、ゆりかもめ |
| 協 力 | 東急電鉄 |